ストローのモノづくりで自然を考える

From :造形工作師:キッシー


最近よくニュースで、

「スタバやマクドナルドがプラスチックストローを全面禁止」

なんてことをよく耳にするようになりましたよね。


以前から「プラスチック」は環境にものすごく悪いモノだということを認識してはいたものの、ここへきて一気に世界でプラスチックストローを廃止する動きが加速していますよね。


ふだんはあまり気にせずに〇タバや〇ブンカフェでストローでコーヒーを飲んでる方も気にせずにはいられなくなってきたのではないでしょうか。(※ちなみに著者は以前からストローで飲むこと自体に違和感があるので使ったことがありません)


ストロー(プラスチック)自体は人類が発明したとっても便利なモノなのに、今となってはそんな便利なモノを作ったがために、環境汚染の諸悪の根源みたいな扱いになってしまっています。


一方でストローなどのプラスチックを製造する産業は、私たちの生活を支えるなくてはならないモノづくりの世界の一大産業となっています。かといってこのまま垂れ流しにはしてはいられませんよね。


ではなぜストロー(プラスチック)という素材が世界的に廃止の動きになってきたのか?ふだんなかなか考えることのないストローの歴史と意味、その材質について改めて考えてみることで普段何気に使っているモノを探っていきましょう。

:ストローの起源は「麦わら」


紀元前4千年~3千年前頃、古代メソポタミア文明のシュメール人によって、ビールに関する製法が「モニュメント・ブルー」と呼ばれる陶板に描かれている。そ の作り方は、麦を乾燥して粉にして、焼いたパンを砕いて水を加え、自然の酵母で発酵させるというもの。そのビールを飲むときに、葦(アシ)のストローが使われたというもの。


古代のビールですから、沈殿物や浮遊物があるわけで、それらをよけて澄んだ所のビールを飲むのに葦のストローが使われたわけです。ビールに限らず澄んだ水を飲むなど、昔から人間の知恵としてストローが使われていたかも知れませんね。




:日本では「麦わら帽子」


日本におけるストローの始まりのストローは麦藁です。英語でstrawは、藁(ワラ)のこと ですので、ストローの名前は麦藁からきているのです。


ちなみに、strawhat(ストローハット)とは麦わら帽子のことですね。麦稈ストローから始まっ たストローも、原料の麦稈が農業構造の変革から減産したことと、原料の品質が不揃いであることから、紙ストロー(紙麦藁帽子を巻いて筒状にしたストロー)へと移行 するも、消費の伸びから需要に応じきれず、ビニールストローへと移行し、そして現在のストローに至っています。すなわち麦わらを模した中空の形状や用法は変わっていない事から現在でも変わらぬ『ストロー』という名で呼ばれ続けています。



:プラスチック素材


ストロー(プラスチック製品)の素材をもっと細かく砕いていくと、

PP(ポリプロピレン)

という素材でできている。間違えてもPPAP(アッポー〇〇)ではない。

PPは硬い樹脂でできており、木材や金属の代替として使われることが多い。そのため大部分は成形品として、ストローのほか、自動車部品、家電製品、玩具等といった日用品の多くに使われています。



:巡り巡って人間にかえってくる


たとえば10年ほど前、北海やロンドンのテムズ川にすむ魚類でオスが減り、メスが増えており、人間も男性の精子が減り、男子の数が減るのではないかと大騒ぎしたことがありました。日本では多摩川の魚類もメスが増えているといったこともありましたよね。


ストロー自体は大人はなくても困らないものではありますが、テイクアウトを主体とするドリンクストアではストローはまだまだ現役アイテム。実際になくなるとなるとどの程度の不具合が生じるのかも考えていかなけければならない。


たとえば作られるプラスチック製品のうちストローが占める割合は少ない。だからこれで問題解決とはならないのは確か。ストローを廃止するだけでは不十分でも、こうした取り組みが発端となって消費者の意識が変わったり、企業や社会が環境保護に積極的になったりする可能性がある。


環境汚染のなかでも特に海などの海洋汚染が人間の活動によって排出された物質(廃棄物)で汚染されています。このような廃棄物には、有毒な元素や化学物質だけでなく、一般家庭から排出される油脂やとぎ汁などのすべての有機物、ストローなども含めペットボトルなど様々な容器、農業用資材、ビニール袋などの腐食しにくいゴミ、近代の農業に不可欠な化学肥料、など多種多様なものがある。


たとえば極小のプラスチックの欠片(5mm以下)を魚や貝の体内に取り込まれ、それを食べる人間にも影響を及ぼす危険があるのは明白。結局は人間にかえってきますよね。


いっぽうでストロー(プラスチック)を禁止にするということは代替品が必要になるとのことでもあり、この代替品が果たして本当に環境に対してプラスになるのか?というのも疑問。


なぜならゴミ自体の量は変わらないから、ですよね。


代替品としてこんなものが発売されている

無印良品「麦わらストロー」




:まとめ

ついつい便利だからと使ってしまいがちですが、結局それは消えることはなく地球上のどこかで巡っているはずです。いつかどこかで還ってくるのは間違いないことでしょう。だからこそ日頃からゴミやモノを減らしたらもっと豊かで確かな生活ができるのではないでしょうか。



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